2009年 スタートの年 敷地のゴミ拾いと古民家解体


・2009年6月15日・・・敷地内の草刈とゴミ拾い

車山からは約1時間かかります。物置の当分は使わない物を運びました。積まれているのは20代の頃のボードセーリングの板です。信州の山奥でこんなの積んで走っていたら異様ですよね。 好奇心旺盛なぷまはすぐに車の屋根に乗ってきてしまいます。なかなか出発できません。 ここより標高が低いところですので草の成長がすごい!1週間でかなり伸びています。 相当古い家ですので、庭からいろんなものが出てくる、出てくる・・・(涙)。当面はこれらの処分に時間を費やされそうです。


・2009年7月5日・・・敷地内の草刈とゴミ拾い

捨て切れなかったボードが次々出てきます。いつか使うのかな? しかし夏の草刈は大変です。車山と違いやはり暑い。 庭のゴミは拾っても拾っても出てきます。この家だけでも100年以上生活されてきたのですからね。この袋が何十袋必要になるのでしょうか。 水道、電気などは現在すべて止まっているので、手洗いの水は持って行きます。


・2009年7月18日・・・敷地内の草刈とゴミ拾い

近くに渋柿の木があります。信州は気温が低いので渋柿なのです。でもこれを冬に干すととってもおいしい干し柿になります! ゴミと一緒に古い瓦もたくさん出てきました。とりあえずきれいに積んで保管しておきます。 拾っても拾っても無くならない多量のゴミ。せっせと今日も拾います。 びすとろまほうの家で出た薪ストーブと五右衛門風呂の灰を庭にまいてみました。「やがて見事に生まれ変わってくれ!」花咲かじいさんの心境でした。


・2009年7月30日・・・敷地内の草刈とゴミ拾い

before・・・ after・・・いつも同じ作業ばかりで少し飽きてきました。コツコツと、地味な作業の繰り返しがやがて花開くのです(本当かな?) 敷地の石垣ですが、なんと手で切ったと思われる亀甲の石積みです。結構な量ありますので、当時は職人さんが住み込みで何ヶ月いや何年とかけて積まれたかもしれません。今はこんな手仕事は存在しえません。こういう質の高い、骨身を削った仕事を末永く大切に保存して、味わっていきたいものです。


・2009年9月17日・・・敷地内の草刈とゴミ拾いと内装解体(間仕切壁の撤去)

忙しくて1ヶ月以上作業に来れませんでした。夏はなかなか時間が取れません。おかげで草が恐ろしいことに。 築100年以上の古民家を購入しましたが、家の中は戦後に新建材でリフォームされているエリアが少なくないので、その部分を解体します。「出来るところは自分でやる」がモットー。まずは照明器具やコンセント等を外します。 本来この部屋は広い土間で、ここに囲炉裏やおくどさん(薪で煮炊きするところ)があったと思われます。なので元の天井や柱や梁は真っ黒に煤けていることでしょう。新建材を解体すればきっとそれらが出てくると思われます。 床、壁、天井すべてリフォームされております。30〜40年程前に施工されたのでしょうか?一つ一つ解体していくたびに、時間が逆戻りして当時の面影が出てくることでしょう。楽しみです。


・2009年10月6日・・・ゴミ拾いと内装解体(間仕切壁の撤去)

頂いた解体した古民家の梁や柱を少しずつ運びました。有効利用するため新天地の倉庫に保管します。 材料を車に固定するのには、20代の頃ウインドサーフィンのボードを車のルーフに固定するのに使っていたベルトを使用。こんなところで再び日の目を浴びました。 解体作業も少しずつですが進行中。今日は一番手前の部屋の壁を解体しています。


・2009年10月7日・・・ゴミ拾いと内装解体(間仕切壁の撤去)

茅野市のある古民家を解体した際に頂いた古材。しばらく雨ざらしで放置してしまいました。 有効利用できないかときれいに洗ってせっせとFERMEに運びました。


・2009年10月27日・・・内装解体(間仕切壁の撤去)

おそらく昭和のはじめに作ったと思われる壁を少しずつ丁寧に剥がし始めました。壁材を剥がすと下地の角材が現れます。 調子に乗ってどんどん解体作業を進めます。あっという間に廃材がたまってゆく。 とうとう壁を抜きました。向こうの部屋が丸見えとなりました。数十年前の工事でしょうが、下地の材料は光が当たってないせいかとても新しく見えました。 天井を剥がすとどんな表情が現れるのか?非常に興味があります。恐る恐るまずは少しだけ剥がしてみました。「うわっ!やはり黒い!」明治時代から囲炉裏やおくどさんの煤がびっしりついているのでしょう。感激、かな?


・2009年11月2日・・・内装解体(間仕切壁の撤去)

しばらく野外に放置されていた古材は、たわしで洗い乾燥させて運びます。この時期の車山で水を使うのは結構つらい・・・。 今日も解体作業は続きます。信州はこの時期でも寒い日が時々あります。そんなときはこたえるー。解体した材は全ての釘を抜いて、車山でのお風呂などに有効利用します。なるべくゴミは出さない。 天井剥がしていたら何と、ねずみの仕業か?ワオー。それにしても築100年以上の古民家なので作業してても寒い!早く風呂に入りてえ。 昭和初期に貼られたと思われる天井材をついに剥がし始めます。すると赤松の下地材の奥には・・・、おくどさんや囲炉裏などで真っ黒に煤けた本来の天井と根太が何十年ぶりに姿を現したのだ!


・2009年11月7日・・・内装解体(間仕切壁と天井材の撤去)

最初に解体を始めた壁はもうご覧のとおりありません。向こう側の景色が窓越しに見れるようになりました。 天井材はダンボールを固めたような材質で、簡単に剥がせました。 廊下をつくっていた壁も壊し始めました。壁の中に入っていた電気配線がむき出しになります。なのでもう廊下はありません。 今日も朝から日の暮れるまでやった。庭から見る夕日。車山まで車で1時間かかるので、早く帰らねば。


・2009年11月13日・・・内装解体(間仕切壁と天井材の撤去)

新建材を剥がすたびに古民家本来の姿が現れてきます。その瞬間はまさに緊張の一瞬。ドキドキ。天井を剥がし、その下地をめくると、ついに見えた!煤けた根太、天井、そして太い梁。 剥がされた天井材がどんどんたまってきます。どうしようこんなゴミ。 隠れていた本来の柱や梁がだんだん現れてきています。 解体して出来た木質系のゴミは、れっきとした木なので車山に持ち帰り、お風呂などのエネルギとして有効利用します。ゴミをゴミとして残しません。


・2009年11月19日・・・内装解体(間仕切壁と天井材の撤去)

今日も徹底的に天井剥がしです。剥がしても剥がしてもまだ終わりません。天井剥がすとご覧のような下地が出てきます。つくづく家ってたくさんの材料必要なんだなあ、と思います。そして建替え時にはたくさんのゴミが出ます。 そして更にその下地を取り除くとご覧のように100年以上前に作られたままの、”本当の天井”が現れます。真っ黒なのは着色されているわけではなく、毎日のご飯の炊き出しや、暖房の囲炉裏などで燻されているからです。元はみなご存じの木の色だったのです。 解体時に出た釘です。解体材はすべてびすとろまほうの家のお風呂や薪ボイラーで有効利用しますので、あらかじめ釘は抜いておきます。釘抜きって結構しんどい。 さあ、今日も作業終了!解体材を積んで帰ろう。この時期の信州はもう結構寒いです。でも夕日がとってもまぶしかった。でも家に着くのは真っ暗です。


・2009年11月24日・・・内装解体(間仕切壁と天井材の撤去)

びすとろまほうの家の改装時に購入して余っている材料を運び出します。それにしても寒いよー。もう冬だ。今月はよく雪がぱらつきます。 今日も徹底的に解体です。壊して壊して・・・壊しまくる。腕が痛いー。隙間風が寒いー。季節的につらい作業になってきました。でも作業できるのはこの時期なので、頑張らねば。 どこの天井を剥がしても真っ黒。いかに家の中で火を焚いていたかがわかります。にもかかわらず100年以上もよく火事で燃えずに生き抜いてきたものですね。 これらの古材はびすとろまほうの家の庭から、汚れを洗って乾かして持ってきたものです。薪小屋や井戸小屋などに使う予定です。


・2009年11月26日・・・内装解体(間仕切壁と天井材の撤去)

後から付け足した新建材はすべて取り壊します。更にしてから創作は始まります。一人でやっているのでなかなか進みません。 剥がされた天井材が積まれています。これも木質系ですので薪ボイラーで燃やせます。つまりエネルギー源です。 壊した部材は釘を抜いてトラックに積み込みます。びすとろまほうの家に運び込まれ、適当なサイズにカットされお風呂を沸かします。 今日も気がつくとこんなに暗くなってしまった。地味な作業の連続です。同じ仕事の繰り返しでそろそろ苦痛になってきた感じです。でもやらないと前に進みませんので、やるしかない!


・2009年11月30日・・・内装解体(間仕切壁の撤去)

天井の一部がとうとうその姿をあらわにしました。これこそ古民家の天井、待ち望んでいた絵です。 台所周りも着々と解体は続きます。 今日も解体材を運びます。手前にあるのが下地材で向こう側は天井材です。 日が短くなりました。作業時間も短くなってきてしまいます。おまけにとっても寒いです。


・2009年12月2日・・・内装解体(間仕切壁の撤去)

どの天井材を剥がしてもこのような煤けた天井が現れます。 横に走る梁も真っ黒です。 下地材がたくさん出ましたので、全ての釘を抜いて、びすとろまほうの家のエネルギー源にします。この作業も根気が要る。 お天気が良かったので、この時期はどのあたりまで太陽光が入るのか見てみました。夏の暑い日差しは庇で遮り、冬のありがたい太陽光はなるべく家の中に取り込む。これぞパッシブソーラです。


・2009年12月7日・・・内装解体(以前のキッチン周り)

少しずつ倉庫に物を運んでいますので倉庫(車庫)の鍵を新調したのはいいのですが、鍵がかかりません。なぜ?一度分解しました。 隣の敷地のくるみの大木が切り倒されておりました。シンボル的な存在だっただけにちょっと残念。 今日は台所の食器棚だったと思われる棚を解体しました。重い食器類を載せるため、かなり頑丈に出来ていました。 その食器棚があった所。跡形も無く、柱だけが残りました。段々とスッキリしてきました。風通し良すぎる。寒い!もう冬だし。今シーズンはスキー場オープンが遅れていますので、まだ滑れません。それまで少しでも進めておくとしよう!


・2009年12月8日・・・内装解体(間仕切壁の撤去)

玄関から奥に向って見た様子。全ての壁が解体され、柱だけになっていますね。一部の柱も取り除きました。そして天井は白い新建材から、真っ黒な煤けた当時の状態に。これぞ古民家! 次は玄関と縁側の天井材を剥がしていきます。やはり下地の上に白い天井材が貼られていました。写真は天井材を剥がして、下地の状態。この下地も取り除きます。 上ばっかり見て作業していましたので、肩や首がこってしまいます。休憩に2Fに行って窓の外を見ると、(所さんの before after 風に)「何と言うことでしょう!」、窓の外には北アルプスの槍ヶ岳が見えるではありませんか!知らなかった。


・2009年12月10日・・・内装解体(玄関と縁側天井その他)

びすとろまほうの家から朝現場に向かう途中、浅間山がきれいでした。もう真っ白に冠雪し、噴煙も見事でした。 今日も前回の続きの縁側の天井材剥がしです。下の白いのが天井材です。材質はダンボールみたいなもの。安っぽいです。でも木質系ですので、薪ボイラーの燃料になります。 奥行き10間程の縁側の天井材をすべて剥がしました。また、さらに面倒なのは天井材を取り付けていた釘の撤去です。 天井材が貼られていない部屋の天井はこのような状態になっております。良い感じですね。磨いたらもうそのままでOKです。


今年の作業はここまでです。それにしても気を失いそうなこのゴミの多さ、でも夢に向けてやるぞ!


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