2011年 敷地のゴミ拾いと古民家の解体作業、そして再生の年
9月〜12月の作業

10月下旬に車山のびすとろまほうの家を若いご夫妻オーナーに引継ぎ
東御に引越しを致しました
工事現場に住みながらの作業です(現在進行形)



・2011年9月2日・・・電気配線と敷地の草刈
久しぶりの登場です。びすとろまほうの家は本当に皆様の暖かいお心遣いにより、9年間という貴重な経験を私達は持てました。本当に感謝、感謝です。ありがとうございました。さて、作業の方はおよそ1ヶ月ぶりということで、まずは草刈です。さすがに全部刈るのにかなりの時間を要しました。 どれだけ伸びているのかと少し不安でしたが、案の定とっても逞しく成長していました。1日かかってようやくご覧のとおり刈り取ることが出来ました。さあ、びすとろまほうの家の仕事はお蔭様で無事に終了したし、これから1年間は家創りに専念するとしよう!さらに皆様の喜ぶ顔を見たくて、体力、気力の続く限り張り切ります!


・2011年9月5日・・・部屋の間仕切りと電気配線と外壁塗装と2F構造材の清掃

部屋の間仕切り壁の製作が着々と進んでいます。ここはプライベートの部屋です。ちょっと天井低いです。左の位置にプライベート薪ストーブが入ります。この部屋でも寝られるようにします。 ここは厨房になります。さらに美味しい料理創りをこの部屋で励みます。びすとろまほうの家では料理とパンは別の部屋でしたが、農の家ではここで全て作ります。なのでびすとろまほうの家の厨房より広いです。 給水・排水の配管がかなり進みました。配管はこの地面に埋められています。この家が建てられた頃は配管なんてありませんでした。井戸で汲んだ水を、無駄なく丁寧に使っていたことでしょう。便利になった今もその心は忘れない様にしたいものです。 仮設の水道も設置されました。これで家からポリタンクで水を汲んでくる必要が無くなりました。結構助かる。最小目盛りが100ccのメーターも設置されました。何でこんなに細かいの?必要ある?
外壁貼りが遅くなったところの部分の柿渋塗装を行いました。今日は1回目塗装です。柿渋の匂い嫌いな方多いようですが、私は大好きです。匂いを大量に吸っても、肌にこぼしても大丈夫! このように未塗装の箇所が数箇所ありました。今日は残っている箇所全てを塗装しました。明日に2回目塗装する予定です。 2Fの柱や梁などの構造材の清掃が後少し残っております。何せ広すぎる家ですので作業しても、作業しても終わりません。まずヤスリがけし、たわして擦り、今度は洗剤で洗って雑巾で拭き取る、という作業を全ての現しの構造材に施します。 この作業は高所での作業ですので、体だけでなく精神的にも疲れます。2Fの窓からふっと外を見ると、遠くが霧で幻想的で元気が少し出ました。人ってこうしてバランスとっているのでしょうね。


・2011年9月6日・・・部屋の間仕切りと電気配線と外壁塗装と2F構造材の清掃

間仕切壁も下地の角材だけでしたが、ついに壁が出来始めています。中央の黒い部分は防音ゴムシートです。 この面は外壁で漆喰仕上げになる予定です。真ん中からちょろっと出ておりますケーブルは外コンセントになるべく電気配線です。 昨日1回目の塗りをしましたが、本日は2回目の柿渋塗りです。 2Fの一番東側のプライベート部分の部屋の天井です。2F構造材の清掃はここが最後のブロックとなりました。5月から始めたこの作業ですがようやく一区切りできそうです。ふーっ。表面を軽く研磨したあと洗剤で洗い、濡れ雑巾で拭き取るという一連の工程を施した後の木材の表情は、明らかに力強く生き生きと蘇ったように見えました。再び魂を吹き込めたでしょうか。


・2011年9月7日・・・部屋の間仕切りと電気配線と外壁塗装と2F構造材の柿渋塗り

2F構造材をきれいに清掃した後は柿渋を塗って仕上げます。現しの柱、梁、桁、棟木、垂木すべて塗ります。さすがに野地板は塗りません(ちょっと大変)。柿渋の独特の匂いが部屋に充満し、恍惚状態に(?)。 外壁の2度塗りしてなかったところを塗り重ねて仕上げとしました。化学合成された一般的な塗料と比べ、自然素材ですので手に付いても顔に飛び散っても全然焦りません。「あ、付いちゃった」で済みます。 びすとろまほうの家の敷地で芽が出たヤマグリとミズナラの苗木です。ヤマグリは薪小屋の横に、ミズナラは看板のすぐ真下に生えておりました。同じ家族として農の家に連れて行き、記念樹とします。新しい地で共に生きようね。 夏が終わりすっかり日が暮れるのが早くなりました。西の空には夕焼けが今日の作業をねぎらってくれているようです。今日も納得の行く仕事が出来た。さあ、車山に帰ろう。


・2011年9月9日・・・部屋の間仕切りと2F構造材の柿渋塗り

ダイニングの庭側は深い庇のある濡縁にします。漆喰下地の野地板が貼られています。 玄関土間とダイニングを仕切る板戸は全て壁の中に収納できます。そのための鴨居が取り付けられました。いよいよ細かい造作に入ってきましたね。 こちらはプライベートの部屋の様子です。下地の角材にボードが貼られ、すっかりと部屋らしくなってきました。床は傷が付かないように、ダンボールやコンパネで養生してあるのでこの画像からは解りませんが、既に無垢板が貼られております。壁からは電気配線のケーブルが出されています。 今日も高所作業用タワーに登ってひたすら柿渋を塗ります。もともと囲炉裏の煙で燻されていますので赤黒色になっていますが、その上に松煙・弁柄を混ぜた柿渋を塗ることで同系色の均一な表情になり、清潔感が生まれます。


・2011年9月10日・・・建築業界の展示会参加

家作りの真っ最中ですので、悩んでいる問題のヒントがあるかなと思い、長野市まで足を伸ばしました。会場は多くの人で溢れており以外でした。今日は特に塗り壁の材料と薪ボイラーを重点的に見ました。 建築業界の展示会は初めての経験です。サラリーマンの頃は半導体分野の「セミコンジャパン」や、生体計測で「眼科学会」「輸血学会」「血栓・血止学会」などで機械展示をして製品を紹介しておりましたが、今回は使う立場で物探しです。写真は1本数十万円の柱の展示です。全て立派な上物でしょうね。 木材もパレット単位で大量に出品されておりました。これって安いんだろうか?相場をあまり知りませんのでダメです。 面白いブロックを見つけました。コンクリートブロックの1面にプリンターで色々なパターンを印刷されたものを展示してました。これは平面に立体に見える細工を施したものです。ヨーロッパでも外壁に出窓に見える「だまし絵」を書いた建物がたくさんあるところがあります。使い道で面白くなると思います。


・2011年9月11日・・・2F構造材の柿渋塗り

今日は日曜日です。大工さんたちはお休みですので、マイペースで思う存分に作業できます。たまにはFMの山下達郎DJの番組でも聴きながら作業するとしよう。20代東京に住んでいた頃、日曜の夕方は必ず車の中でユーミンのサウンドアドベンチャーを聴いていました。静岡県の舞阪にウインドサーフィンをしに行き、その帰りに聴いておりました。何か懐かしく、その頃の事を色々想い出しながら作業しました。 元々長年の囲炉裏で燻された構造材ですのでかなり色が付いております。柿渋を塗っても劇的には変化しません。でも塗ったところと塗っていないところではやはり違います。見た目もやはり良くなります。化学塗料は一切使っておりませんので家の中は気持ち良い気がします。一人で1日中ひとつのことをしていますと寂しくなりますが、座禅のような精神統一になりますね(笑)。


・2011年9月12日・・・部屋の間仕切りと電気配線と2F構造材の柿渋塗り

下地だった箇所が着々と壁が出来ています。ここは厨房になるところです。防火構造にしないとね。 電気配線も少しずつ着実に増えています。 私といえば今日もすたすら柿渋塗りです。しばらくはこの作業が続きます。飽きて嫌になったら作業内容を替えればいいのです。それだけ残作業はあるということです、ハイ。ちなみにこの部屋はお客様のリビングスペースです。 弁柄、松煙を混ぜた柿渋を塗った構造材。柱、梁、桁、棟木、そして垂木も塗っています。この写真をご覧いただくと解りますが木材の構造材だけでなく、土壁までも真っ黒に煤けております。土壁は後で漆喰仕上げを施します。埃やゴミを取り除いてから、少しの色土を混ぜた漆喰を鏝(こて)塗りする予定です。


・2011年9月13日・・・部屋の間仕切りと電気配線と2F構造材の柿渋塗り

ご覧のとおり壁が少しずつ出来ています。ここはプライベートの水周り部分です。無垢の羽目板が貼られました。床は無垢の板、壁は無垢の板と漆喰仕上げ、天井も無垢の板と徹底的に自然素材です。昔なら当然ですよね。 ここはお客様の水周り部分です。洗面所天井に無垢の板が貼られました。仕上げは柿渋の予定です。 南側の外壁の照明機器が取り付くところです。電気配線が通されました。どんな機器をつけるかはこれから考えなければなりません。自分達で考えながらの、試行錯誤の宿創りです。本当にちゃんとできるのでしょうか? 今日も塗ります柿渋を!化学塗料と違いますので、腕に飛び散っても全く気になりません。匂いも気になりません、と言うより好きな匂いです。サラリーマンの頃は絶対に嫌いな匂いだった筈ですが、段々と自然体な身体構造になっているのかなあ?


・2011年9月15日・・・部屋の間仕切りと電気配線と2F構造材の柿渋塗り

築年数は100年以上の古民家ですが、快適な空間には断熱材が欠かせません。床、壁、天井にしっかりと入れて頂きます。見えないところのちゃんとした施工がその家の価値を決めていると言っても過言ではありませんね。 お客様のリビングルームの外壁部分です。サッシの上の少しの隙間もきちんと断熱材が入れられ、大工さんの仕事の真面目振りが伺えます。 2Fはまだほとんど手が入れられておりません。窓が取り付けられたくらいです。何せ広いので少人数の作業ではなかなか進みません。 ただ私の柿渋塗りは2Fで着々と進んでいます。この作業が2Fでの現在の唯一の仕事です。焦ってはいけません。塵も積もれば山と・・・、なるかなあ?


・2011年9月16日・・・部屋の間仕切りと2F構造材の柿渋塗り

土間の壁も貼り始めました。予定ではこの真ん中辺りに小さな薪ストーブが置かれます。かなり広い土間スペースです。農家には広い土間が必要だと思いそうしました。 玄関です。塗り壁とするため、下地はご覧のような木摺りとなります。これにラス網を貼り、塗り壁の準備となります。 相変わらず柿渋塗りです。朝から夕方まで同じ作業をするのは結構こたえます。でもこれを終わらせないとね。現在塗っているのはお客様の2F寝室です。 塗っていないところと塗ったところの比較です。右が柿渋を塗った箇所です。


・2011年9月19日・・・2F構造材の柿渋塗り

今日は祝日で大工さんたちはお休みです。またFM聴きながら作業しようと思いましたら今日は月曜日で番組が違うことに気付きました。山下達郎が聴けなくて残念。 今日は一人なので黙々とやります。このエリアはお客様の2Fの寝室です。床が少し高くなっています。出来れば床の一部を畳にしたいと思っています。 この部屋は囲炉裏から一番遠かったためか、囲炉裏による煤け方が最も少ないです。真っ黒ではなく、エンジ色といった感じです。


・2011年9月22日・・・部屋の間仕切りと2F構造材の柿渋塗り

土間とキッチンの間仕切りが出来ました。正面の四角く空いているところからお客様に、「いらっしゃいませ!」とご挨拶するようになります。従いまして”挨拶の窓”と呼ぶことにしました。 お客様の洗面所からバスルームを見た画像。ここはまだ間仕切りの下地です。バスルームは私がセルフビルドする予定です。どんな風になってしまうのかな? 2Fの構造材の柿渋塗りはお客様のエリアに関しては今日で終了です。ただし手の届かないところのみで、手の届く低いところはまだ柿渋は塗られておりません。後日塗ります。次の優先順位はプライベートの五右衛門風呂です。引っ越してきてからすぐ入りたいですからね。 と言うことで五右衛門風呂の浴槽を購入致しました。この浴槽の材質は鋳鉄です。すべて鋳物なんです。薪で直焚きするタイプです。ちょうど大きなお鍋と思って頂ければいいと思います。明日から五右衛門風呂をセルフビルドしますね!


・2011年9月23日・・・五右衛門風呂(プライベート)の製作開始

いよいよ五右衛門風呂の製作開始です。釜から作るのは初めてですので、かなりどきどきしています。五右衛門風呂は浴槽の下で火を焚きますので、その火を焚く構造体(=釜)が難しいのです。びすとろまほうの家ではこの部分はプロの職人さん(これが現在はほとんどおりません)に作って頂きました。 とり合えず本日は仮組みをするにとどめました。モルタルを使いますので間違ってしまいましたら後が大変ですので。釜の底の部分は大体こんな感じかな?四角い枠は焚口になるところです。ここから薪を投入します。 小石やレンガ、ブロックの上にただ耐火煉瓦を並べているだけです。まずはここまでの作業で一区切りし、その先のイメージを膨らませ(自分が火になった気持ちで)次の作業を計画します。明日は本番です。これをモルタルで施工致します。画像の右には自分なりに解釈した釜の構造を細かく記述したノートを置いて、常にそれを見ながら作業しています。こんなことしている時間、結構好きです。


・2011年9月24日・・・五右衛門風呂(プライベート)の製作

さあ、本当の作業は今日からです。まずスタートとなる部分の穴を掘り、割栗石を敷き詰めて転圧します。冬の凍結により地面が盛り上がってきますのでその防止です。そしてこの上に捏ねたモルタルをひいてコンクリートブロックをひとつひきます。 ブロックの上に一列目の耐火煉瓦をモルタルで固定します。ちゃんと水平が出ているか水準器で確認をします。何でも初めが肝心ですからね。割栗石やモルタルを節約するためになるべく敷地内から出てきた石ころや瓦などを使いました。 久しぶりの左官仕事ですので極めて慎重に作業しました。目地にもモルタルをしっかりと詰め、耐火煉瓦をしっかりと固定させます。耐火煉瓦というと耐火モルタルを通常は使いますが、五右衛門風呂程度では普通のモルタルで良いようです。本日の作業はここまで。1日でこれだけしか進めませんでした。モルタルも自分で手捏ねしていますのでまあしょうがないか。 耐火煉瓦は前の日から水につけておかなければなりません。普通の赤煉瓦に比べものすごく水を吸います。従いましてモルタル作業をスムースにするためには必要な準備です。今日の最後の作業は、次回のために煉瓦を水につけておくことです。今日は緊張してずっと作業していましたし、頭使い過ぎたせいか頭痛がします。さあ、車山に帰って五右衛門風呂1号で疲れを取ることにします。


皆様、大変にご無沙汰してしまいました。引越しと家の建築が重なり、インターネット環境が中々整いませんでした。家の製作はまだ続いておりますが、パソコンを設置出来る場所が確保できましたので早速続きを皆様にお知らせしたいと思います。遅くなってしまい大変に申し訳ございませんでした。



・2011年9月26日・・・部屋の間仕切りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

前回はここまででしたが、よく見ますと最後の2列(レンガ4枚)がちょっと立ちすぎている気がします。慎重に作業しているつもりがやはり詰めが甘くなっているようです。 製作開始早々残念ですが気に入らない部分を壊しました。レンガ4枚を取り除き、もう一度積み直します。 壊した破片を見たら折角きれいに積んだのに悲しくなりました。でも五右衛門風呂にとってここが一番肝心なところですので妥協は禁物です。 少しだけ煉瓦を寝かせ気味にして再度積み直しました。でもまだちょっとしっくり来ないな・・・という気がします。この状態でしばらく腕を組んで考え込んでしまいました。このまま行くか、それとももう少し形状を調べて検討するか?このまま行くことにしました。時には思い切りも大事?結局どっちつかずで迷いながら作っております。私の人生みたい。
次に窯の側面を作り始めます。側面は煉瓦を立てて使います。炉床が曲線ですので側面の構成部材もこのような形が要求されます。 側面に使用する部材の形状はひとつひとつが異なりますのでちょっと面倒です。レンガを加工するにはグラインダーに石材用のカッターを装着するとこのように簡単に加工できます。粉塵が飛びますのでマスクをつけて作業して下さいね。 何とか頑張って窯の側面を1段積みました。今日の作業はここまで。「これでいいのかな?」と慎重に何度も繰り返しながら考え作業していますので中々進みません。 イメージを沸かせるため焚口の金物を置いてみました。早くこれを取り付けられるといいな!この先は次回に。


・2011年9月27日・・・部屋の間仕切りと土間階段と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

庭に植えたタイムはあっという間に大きくなりました。やはり車山より相当暖かいんだなあと実感しました。 土間階段の製作が開始されました。どんな風になるのやら、楽しみです。 おっ、親方自らが何やら刻んでいます。これは土間階段の部材です。豪快な材料取りです。階段の完成図は近日公開。 五右衛門風呂は窯の側面の2段目を終了しました。少しですが形になってきましたね。焚口の金物も取り付きました。家の組み立ては釘やビスがメインですが、五右衛門風呂はブロック、レンガ、金物すべてモルタルで組み立てられます。


・2011年9月29日・・・部屋の間仕切りと土間階段と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

土間の階段が出来ました。この家に相応しいどっしりとした素朴な風貌です。この空間のひとつのアクセントとなりそうです。 その土間階段上は吹き抜けになっておりまして、そのまわりの手すりの製作が始まりました。まずは手すりの骨格の柱を立てたところです。材木は4寸ヒノキです。 五右衛門風呂のほうは窯の後ろ部分の製作です。ちょうど浴槽の後ろの辺りに位置する部分で、窯から煙道へとつながる重要な部分です。なのでかなり時間をかけて悩みながら(火の気持ちになって)ひとつひとつのレンガを積んでいます。じれったい! さらに窯の向かって左側の壁をブロックで作ります。この上への延長が煙道になりますので、左右方向の寸法決めが大切なんです。つまり煙道の太さ(煙の進行方向に垂直な断面積)が五右衛門風呂のキーポイントの一つだと睨んでいるためです。今回はそれを最優先課題とし施工しています。恐れていますのは逆に大きすぎて不具合が生じないか、です。


・2011年10月1日・・・2F部屋の間仕切りと電気配線と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

いよいよ2Fに着手です。2Fは広くてゆったりとした空間にしますので、間仕切りは最小限です。上を見上げれば屋根の梁組みが楽しめ、それゆえタイムスリップしたちょっとした異次元空間となるでしょう。 ここは2Fの洗面、トイレが設置されるところです。元々は養蚕農家でしたので、今は間仕切りは一切無いがらんどう空間です。これがどんな空間に生まれ変わるかはお楽しみ! 1Fのお客様用脱衣場の様子です。ほとんど仕上がってまいりました。 プライベート部屋の梁組みです。梁の上部分が(画像の上の黄色の三角形)全くの隙間でしたが、大工さんがきれいに曲線に沿って塞いでくれました。さすが伝統民家を得意とする職人さんですね。こういう行為を「ひかりつけ」と言います。つまり直線でないものにきっちり合わせる材料を作ることです。
電気の集中管理となる配電盤が取り付けられました。ブレーカーも今のはとっても小さいんですね。驚きです。そのうち老眼で見えなくなり、扱えなくなるかも? 今日も五右衛門作業は続きます。五右衛門風呂製作でモルタル作りは結構時間をとられます。電動ミキサーなどあれば早いでしょう。でも私は手でやります!手作業大好き!! 砕石場で購入してきた砂の山からバケツ1杯分をとり、セメントを加えまずは空練りします。しっかり混ざったら水を加えモルタルを作ります。こういう作業は腰を入れてやらないとすぐにへばってしまい夕方までに疲れてしまいます。スポーツジムでのトレーニングに見立て体を動かすようにしています。 今日は窯の左右の壁をブロックで積み上げました。やがては煙道になる部分ですので位置決めは慎重に行いました。使うモルタルの量が半端でなく多くなってきました。何だか一日中モルタル捏ねている気が致します。完全に奴隷的肉体労働者です。「これも今だけ!」と自分に言い聞かせて・・・。


・2011年10月2日・・・五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

今日は日曜日ですので現場には我々だけ。思いっきり作業に専念できます。窯を正面から見た画像です。真ん中の白っぽい四角の枠が焚口です。ここから薪を投入します。 少しずつですが五右衛門風呂の窯になってきています。今日の作業は窯の側面の3段目を積み始めたことと、後部の製作、また昨日の続きの左右の壁を作りました。 左右の壁のブロックの空洞の中にもモルタルを詰めますので、この頃はモルタル捏ねがメインの仕事のようになっています。 窯を後ろから見た図です。側面の3段目を3分の1ほど積みました。この3段目のレンガの上に五右衛門の浴槽が載りますので慎重に水平を見ながらの作業です。今日の作業はここまで。


・2011年10月4日・・・部屋の間仕切りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

1Fのお客様エリアの洗面所の腰壁が貼られました。向こうに見えるのはシャワールームです。さあ、これがどんな風になっていくのでしょうか。 1Fお客様エリアのトイレです。ここも壁が出来始めました。欧州風に思いっきり広いトイレにしようと思っておりましたが、「トイレは狭い方が落ち着いて良い」ということで、通常サイズになりました。 プライベートエリアの間仕切壁が出来ました。防音のためこの壁には防音シート、グラスウールの吸音材、更にこの壁に収納庫がつきますのでかなりの効果が期待できます。この壁の向こう側はお客様エリアで壁一面の図書棚を設置予定です。 平日は大工さんとの打ち合わせをしながらの作業となりますので、五右衛門製作はちょっとだけペースが落ちます。窯の3段目がほとんど出来上がり、さらに窯から煙道への吹き上がり部分の検討に入りました。いよいよ五右衛門風呂のクライマックスです。気持ちも高揚してきました。ついついお昼休憩やトイレも我慢しがちになってしまいます。


・2011年10月5日・・・部屋の間仕切りと上水配管と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

お客様用洗面所の壁が出来ました。徐々に形になっています。1日1日の労働で少しずつ積みあがってゆく様は何とも言えない充実感、達成感があります。 上水用の配管のため重機で溝が掘られています。それにしても大きな石がごろごろ埋まっています。石を割りながらの作業でとても大変そうです。おまけに雨が降ってきて、ご苦労様です。 おっと、一生懸命に作っている五右衛門風呂が危ない!大きな石のせいでもう後わずかで五右衛門風呂の焚き付け口が破壊されてしまうところでありました。ヒヤヒヤじゃんねー。こんな状況ですので五右衛門風呂の作業はスローペースになりました。 びすとろまほうの家には1週間ほど前に新しいオーナーが入られました。10月は車山にいられると思っておりましたがスケジュール変更です。オーナールームは明け渡し、私達は客室1部屋をお借りして住ませてもらっております。トイレとお風呂もお借りしています。洗濯物は東御市まで持って行き、とり合えず軒下に洗濯機を置いて薪小屋に干しています(笑)。キャンプしている気分です。


・2011年10月7日・・・部屋の間仕切りと上水配管と2F構造材の柿渋塗り

トイレの壁が出来上がりました。この後は私達が腰壁を柿渋塗り、その上の壁を漆喰塗りする予定です。 お客様寝室の天井が貼られました。 お客様脱衣場からシャワールームを見た画像です。脱衣場にも壁と天井が貼られましたが、シャワールームはまだ下地状態です。壁にたくさんの配線の束が見えます。 土間の吹き抜け部分です。屋根には明りとりの天窓が見えます。大工さんがこの足場をつけているうちに屋根周りの柿渋塗りをやれるだけやってしまいます。


・2011年10月8日・・・部屋の間仕切りと上水配管と天井掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

洗面所への入口です。この水周り周辺も段々と形になってきました。左の木材が立てかけてあるところは薪ストーブの設置場所予定です。 厨房の天井です。従来あった2Fの床板を剥がし、防火構造とするため防火材を使います。防火材と言いましても石膏ボードの事です。 2Fの床に新たな床の根太下地を組み始めました。昔の家は歩くと酔うくらい床が水平でないので、まずは水平出しからです。これが大変な作業なんですね。大工さんの作業風景を見ていますと本当に頭が下がります。 本日建具屋さんが出来上がったいくつかの建具を持って来てくれました。どんな風になっているんだろう?わくわく。元々この家にあった古くて渋い建具も何枚か使われています。それらはリニューアルされて戻ってまいりました。
1Fプライベートの天井の根太が、長年のおくどさんや囲炉裏の煤がこびりついております。このままではちょっと嫌ですのでペーパーをかけ、洗剤で洗浄して更に雑巾で拭き取り、乾いたら柿渋を塗布しました。 私はこの頃は五右衛門風呂にかかりっきりですので、かみさんが顔中真っ黒になりながらすべて作業しました。おかげで生まれ変わったような、生き生きとした黒光りがして、素晴らしい味わい深い表情になりました。人も物も年月を経るほど魅力が出ますね。フランスでは「ワインと女性は古いほうが良い」と言います。私もそう思います。 さて、五右衛門風呂はと言いますとついに窯の部分が終了しました。画像右の手前に曲がっているところが煙道への吹き上がり口となります。煙突を向かって左に設置しますので、右側に吹き上がり口をとるのです。吹き上がった煙はここを上昇し、左右の煙道に分かれ、煙突の手前で再び合流します。なのでこの左右の距離が大体一緒でないとうまくドラフトしないからです。まさしく流体力学ですね。 正面から見た図です。自分の頭の中ではついに第一関門突破といった感じです。続いて次回からは遠藤の政策・・・では無く煙道の製作です。ご興味ある方はお楽しみにね。


・2011年10月10日・・・上水配管と天井掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

配管のため地面を掘ると直径1メートルクラスの石が出てくる出てくる。このままでは配管出来ないのでハンマードリルで穴を空け、そこに楔を打ち重いハンマーで割っていました。するとご覧のように真っ二つ。 現在の新築住宅では、おそらく一箇所から家の中に入った上水配管は基礎コンクリートの上を(1Fの床下を)自在に走り回っているのでしょうが、古民家はベタ基礎ではないので外の地面を配管が施され、使うポイントで初めて家の中に入れられています。この画像では四半石という古い家独特の石の基礎の下を配管設置しています。 水道メーターから1本のメインの配管が建物沿いに20メートルほど走り、使う場所で分岐されているようです。 かなり複雑になっているようで、ちょっと心配な気も致します。でも現代の快適さも要求するならば仕方の無いことなのでしょう。
プライベートエリアの天井の様子、清掃してさらに柿渋塗装が終わった状態です。素人でもこんなにきれいになるんだと夫婦で感動しています。古い材だけが持つ深みのある表情です。 五右衛門風呂の浴槽の排水口です。これに頑丈な鉄のパイプが取り付けられ、それで浴槽のお湯を排水します。鉄で無いと直火で融けてしまいますからね。 レンガとブロックの隙間はこの排水口と排水パイプが通る逃げです。これがないとレンガ作りの窯に浴槽載せた際に排水口とパイプが当たって浮き上がってしまいます。 次回はついに浴槽がこの窯の上に載ります。そのための窯の細かいところの補修を行いました。更に今までの作業で落ちたりはみ出したりしていたモルタルの清掃も行いました。


・2011年10月11日・・・天井掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

現在上水工事も並行して行われていますので五右衛門風呂の前は深い溝が掘られています。重い(約100kg)浴槽を運ぶには最悪の日ですが、1日1日が大切な作業時間ですので何とか決行します。まず歩けるように足場板を溝に渡しました。 1枚ではふわふわして到底心もとないので2枚にしました。右足用と左足用です。かみさんと前後で持ち少しずつ移動しながら慎重に運びます。後もう少しだ!ファイト1発! やりました、薪ストーブに匹敵する重量物を二人で運びました。窯に持ち上げるのも結構しんどかったです。いきなりレンガの上にドスンと落としかねなかったので、一旦窯の上に板を置いてショックを和らげました。 浴槽が載せられた興奮冷めやらぬ間に、排水パイプを取り付けます。オスねじ部にテフロンテープを巻き、メス部に専用ガスケットを塗って準備します。
初めは手でゆっくりとねじ込みます。この浴槽には左右どちらからも排水可能なように反対側にもこのような排水口が付いています。使わない側は専用ガスケットで埋めておきます。 手でしっかり締めたら次に工具で締め付けます。パイプレンチであまり締め付けすぎるとねじ山を飛ばしてしまいますので、ここは程々に。圧力がかかるところではありませんのでね。 排水パイプを取り付けた状態です。レンガとブロックの切り欠きの逃げはこの為です。何とか良い位置に納まったようです。 窯の水平はシビアに出しましたので、浴槽を載せると大体は水平が出ていました。浴槽を窯にモルタルで固定する時に最終の水平出しを行います。浴槽を載せたら一気に出来上がりがイメージ出来た気が致します。この浴槽はびすとろまほうの家の浴槽より一回り大きいタイプにしました。ちょっと贅沢しちゃいました(笑)。


・2011年10月12日・・・2F床下地と室内柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの床作りですが、凸凹した従来の床にスペーサをかませ高さをそろえて捨て合板を貼りました。建物って床が出来てくると安心します。 新しい材にも柿渋を塗り始めました。きれいなだけにちょっと抵抗があります。 配管のために掘った溝がきれいに埋め戻されました。もう少しタイミングがずれていたらなあ。 こんな大きな石がごろごろ埋まっておりました。このまま残しておいても動かせないので、手で運べる大きさに割ってもらっています。
五右衛門風呂は本日より煙道の製作に取り掛かります。まずはコンクリートブロックをこのように2つに割って薄い板を作ります。ダイヤモンドカッターで簡単に切れます。 それを焚口金物の後ろに置きモルタルで固めます。そして補強のため多くの鉄筋を入れました。鉄筋は必要なだけちゃんと入れないとね。 ここも重要なノウハウで、焚き付けの初期の段階でスムースにドラフトが可能なように、ほんの少し隙間を空けています。いわゆる煙道のバイパスです。 浴槽の水平を水準器を使って慎重に出します。そしたらその状態をキープして浴槽をモルタルで固定します。排水パイプ部分もモルタルで固定しました。


・2011年10月13日・・・2F床下地と室内柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの古い床の上に木片のスペーサーを入れながら水平を出して根太を打っています。広い面積ですのでとてつもなく面倒で大変な作業です。大工さんは夜も遅くまで作業してくれています。本当に家創りに魂を込めている職人さんたちです。 かみさんはひたすら新材に柿渋塗りです。毎日同じことばかりでご苦労様です。肩と首がこるんだこれが。 薪ストーブが入るところの天井は防火材を使用しています。 ここからは煙道が立ち上がりますので崩れぬよう鉄筋をしっかり入れます。初めての五右衛門風呂作りですので、後で後悔しないよう念には念を入れて、オーバースペックと言われようが思ったとおりに施工しています。


・2011年10月14日・・・2F床下地と室内柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

トラックが来ました。今日はプライベートのキッチンが運ばれてきたようです。 早速大工さんが設置してくれました。箱に WOOD ONE と書いてありました。 2Fの根太の上にフローリングの下地が施工されています。 今日も煙道となるブロックを積んでいます。焚口から投入された薪が窯内で燃えて、その煙が浴槽をぐるっと1周して外に設置する煙突へと流れるのです。従いまして今度は自分が煙になった気で煙道を製作しないといけません。


・2011年10月15日・・・五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

浴室の壁は腰まではモルタル仕上げとしますので、今日はその下地作りです。まずは壁下地に構造用合板を貼ります。次に防水シートをその合板にタッカーで止めます。ホッチキスの大きいものです。 防水シートを貼ったら最後にラス網をやはりタッカーで止めます。ラス網はモルタルをくっつける(引っ掛ける)役割を果たしています。画像の白いひし形のものがそうです。これがないとモルタルが壁にくっつきません。 初めてやる作業ですのでちょっと時間がかかってしまいました。暗くなってきたのでライトを点けてもう少し作業します。 建物の北側のもみじは気温が低いせいか紅葉し始めたようです。車山ではちょうど見頃ですのでやはりここは暖かいですね。


・2011年10月16日・・・土間の古材の清掃・柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

土間エリアの古材の清掃を行いました。画像のような長年の煤や、古い釘、埃やくもの巣などをすべて洗い流し、最後に柿渋塗装します。 かみさんは今日も顔を煤で真っ黒にしながら一生懸命に、ひたすら柿渋を塗っています。手を入れれば入れるほど愛着が湧いてきます。ですので昨日よりは今日、今日よりは明日の我家が素敵になります。 煙道の後ろの端を作ります。低いところにモルタルを詰め窯の後ろのレンガと同じ高さにします。モルタルだけ詰めていますとかなりの量が必要ですので、かさ上げのため庭に落ちている割れた瓦を更に小さく割って砂利として入れました。彼らも全盛期の頃は雨や雪、風から人を守って大切な仕事をしていたはず。それが今はゴミのように捨てられたままなんて気の毒ですので、またこの家で働いて頂きます。 レンガとツライチになったところでブロックを積みます。このブロックの前後の位置決めが・・・悩んだ!広いと煤がつまり難くて良いがあまり広すぎても燃焼に支障をきたしそう。五右衛門風呂職人さんは幾つも作っているうちに経験則でベストな寸法を知るんだろうな。私はぶっつけ本番です。


・2011年10月17日・・・2Fの床下地作りと土間の古材の清掃・柿渋塗りと1F天井裏の掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

1Fプライベート部屋の一部の天井と2Fの床の間の30cmほどの隙間に長年の月日で溜まった土埃が堆積していました。見てしまったからには取り除くしかありません。色々考えましたが、掃除機が一番効果的でした。 昔の家は屋根の瓦は土で接着されていました。壁ももちろん土です。とても健康的で良いのですが、屋根に関しては頭の上に位置しますので当然に少しずつですが上から降ってきます。やがてはそれが2Fの床に落ち、すぐに掃除すればいいのですがそのままにしておくと更にその床下に移動します。その先が目に見えるところなら掃除できますが、天井裏となりますとそういうわけにはいきません。画像は徹底的に掃除した後のものです。 煙道の製作は最後部よりスタートすることに本日決めました。現場で悩み、その場で臨機応変に決めています。結構いいかげん(良い加減で無く、適当)です。レンガとブロックを適材適所で使っています。 神経質な作業に少し疲れ気味でしたので、風呂の一部にその辺に転がっている石など積んでみました。気分転換です。


・2011年10月18日・・・2Fの床下地作りと古材の清掃・柿渋塗りと1F天井裏の掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

寝室の古材の清掃と柿渋塗りです。木は磨けば磨くほどに味わいが出る気がします。自然素材は一般的に皆そうですよね。 今日も天井と床板の間の土埃の清掃をします。床下地を大工さんが貼る前に終了しておかなければなりませんのでね。部屋の中央の床がこのように切り取られていますので、そこに掃除機のパーツを分解した状態で入れ込みます。そしてこの隙間の中で掃除機のパイプを組み立て、近いところでは短く、遠いところへは長くセットしてとにかく吸いまくります。 掃除機をそのままの状態では隙間が狭くて入りませんのでそうしています。この作業はもう今日で3日目です。五右衛門製作と並行してやっていますが、床に這いつくばって頭を床下に入れておくのは結構しんどい。強力なライトも顔のすぐ隣にあるので熱い。古民家再生は体を張った仕事と思いました。でもご覧のとおりかなり綺麗になりました!before画像は・・・とてもお見せできません(?)。 五右衛門風呂の煙道に必要なパーツを一気に作っておきます。コンクリートブロックを二つに割り、更に出っ張りを切り取って一枚の薄い板にします。これをたくさん作っておき、煙道のフタにします。これはびすとろまほうの家の五右衛門風呂を作って頂いた職人さんの手法です。


・2011年10月19日・・・2Fの間仕切りと1F天井裏の掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの間仕切りが出来上がりつつあります。ここは2Fの洗面所とトイレそれから収納が作られます。現在はご覧のとおり下地作りです。通常は部屋の間仕切りは床が貼られた後の工程ですが、床は自分達で後で貼ることにしていますので、床下地が出来た段階で間仕切りとなっています。その分大工さんには手間をおかけしてしまいます。すいません。 1F寝室の古材の清掃と柿渋塗りをしています。新しく貼られた新材は塗ろうか塗るまいか・・・、悩みます。古い材と新しい材のコラボ、良いかも。でもバランス良くないかなあ?好みの問題ですかね。 五右衛門風呂は煙道作り真っ最中です。最後部から始まり、左右の煙道が作られとうとう正面にきました。画像は煙道を定期的に掃除するための「掃除口」です。びすとろまほうの家の五右衛門風呂にも付いています。 設備工事の職人さんが休憩の合間に近くの山でアケビを採ってきてくれました。へー、近くにあるんだ!ありがとうございました。


・2011年10月20日・・・2Fの間仕切り・手すりと1F天井裏の掃除と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2F吹き抜け部分の手すりが出来上がりました。シンプルで良し。手すりの向こう側に見えるのはプライベートの部屋になる予定です。間仕切りはこれからです。 建具屋さんが玄関扉と濡縁のガラス引き戸を持って来てくれました。顔となる玄関の扉の意匠は・・・あれ?言っていたイメージと・・・???まあ良いか。お客様が実際にこれをご覧になって正直な感想を私達に聞かせて下さいね。 五右衛門は向かって右側の掃除口が完成しました。掃除口の金物は九州の業者から購入しました。佐世保の古賀住建というところです。ここのHPはとっても楽しい、かつホスピタリティ豊かなサイトです。特に五右衛門風呂のページは非常に貴重です。私も色々と相談にのって頂きました。ありがとうございます。来年もうひとつ五右衛門風呂を作りますので(お客様用)その際もお世話になると思います。 次は向かって左側の掃除口です。こちら側は煙突が取り付きますので少しだけ面倒です。煙突の分だけ手前に伸ばしてやらねばなりません。画像はその為のベースになる部分を作っているところです。


・2011年10月22日・・・土間の新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

土曜は大工さんはお休み。なので好きな場所で好きな作業が出来ます。かみさんは玄関土間の新しく入った木材への柿渋塗りです。それにしても今まで使っていた化学合成品に比べこの塗料は良い匂いです。何せ柿が原料ですからね。今旬ですね。そろそろ家の干し柿も食べ頃です。 刷毛で柿渋を塗り、そのあと布で擦り付けて木材の目地に染み込ませます。するとこんなに綺麗な仕上げとなります。私達のような素人でもプロの仕上がりになります。皆さんも機会がありましたら是非お試し下さい。 今日は集中して作業に取り組めました。向かって左側の掃除口が完成です。一般的には掃除口は合計4つ設置するのですが、家の五右衛門風呂のデザインスタイルは2つなのです。掃除箇所は出来れば少ないに越したことはありませんが、掃除できない構造ですと煤がつまり燃えなくなってしまいます。 両者の一長一短を克服するのがこのデザインです(と言い切った!)。その秘密は、やはり煙道です。煙道のサイズだと思います。


・2011年10月23日・・・土間の新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

玄関土間の柿渋塗りが大体出来ました。ただし階段はまだ後にします。一番最後かな。 玄関土間のカウンター部分です。こちらにお越し頂きましたら、まずここから私達がニョキッと顔を出すでしょう。前もってお伝えしておきますので驚かないでね。 掃除口も出来たことだし、今日は煙道を塞ぎます。塞いで密閉構造とすることで初めて煙道となります。そのための準備をします。鉄筋を入れて補強しますが、ブロックと面イチにするためダイヤモンドカッターで溝を掘っておきます。 熱中して作っていたら日が短くなったせいもありすぐに暗くなってしまいます。ライトを点け予定していたところまでやってしまいます。今年は温暖ですので屋外の作業は助かります。本来お風呂は屋内ですが、まだここは壁が出来ていませんので屋外なのです(笑)。


・2011年10月24日・・・古材の清掃・柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

プライベートのはしご階段を清掃後柿渋塗装するかみさんです。プライベートのこの部屋は梁が割りとびっしり入っていましたので、それらをかわすため階段の勾配は急になってしまいました。 五右衛門風呂は煙道のフタがほぼすべて塞がりました。補強の為の鉄筋をこれでもかと入れているところです。熱がかかるところにこんなに入れてもいいのかなあ?と少し不安。でも頑丈を選択しました。 煙道作りを終えた五右衛門風呂の正面画像。煙道のフタをモルタルでしっかりと固定しました。 びすとろまほうの家の軒下に一時保管してありました冷凍ストッカーを運んできました。電源は当分工事用仮設電源からとります。


・2011年10月25日・・・2Fプライベート間仕切りとシャワールーム壁と新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

今まではここは続きの部屋でしたが、壁を作って間仕切りとします。そのための筋交いと壁下地が出来上がったところです。 並行して1Fシャワールームの腰から上の壁にサワラ材が貼られました。サワラやヒノキは湿気に強いので浴室によく使用されます。天井もサワラです。 腰から下は下地です。大工さんはここまでで、私がこの部分に土壁風のあしらいを施します。洗い場はどういうデザインにするか検討中です。 五右衛門風呂は煙道のフタ部分の補強をしました。モルタルを更にしっかりと塗りこんで頑丈な構造体にします。


・2011年10月26日・・・2F間仕切りと新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの洗面所、トイレ周辺の間仕切りの製作風景です。下地に壁がそろそろ付き始めました。 特注のガラスが納入されました。濡縁の引き戸に入れられます。 大きいので慎重に作業しています。割れたらおしまいですからね。ガラス屋さんにはなりたくない気がしました。我々はオッチョコチョイですので向きません。 大工さんが納入されたガラスを枠に入れております。真剣な表情で丁寧に作業されておりました。作業していますのは女性大工の千晶さんです。かっこいい!


・2011年10月29日・・・荷物の整理(寝床の確保)

車山での生活もとうとう終わりました。未完成の新居でとりあえず寝る場所を確保しなければなりません。大工さんの迷惑のかからない、尚且つあまり埃の飛ばないスペースを探し、シュラフをひきました。その場所はとりあえずの荷物置き場でしたので、その荷物をまた他の場所に移さねばなりません。その場所がここです。 エンジン薪割り機も持ってきました。これを製作して頂いた浜松のお客様に運搬を手伝って頂いてしまいました。遠いところ本当にありがとうございました。場所が替わっても十二分に活用させて頂きます。何せここでは4台の薪ストーブと2窯の五右衛門風呂、また薪オーブンに供給しなければなりません。 かみさんの車も車山から引越しです。車庫が荷物で一杯ですので一時的にここにとめています。 ぷまちゃんもついに東御にやってきました。山での生活が長かったので慣れない所は不安です。まずは家の中を知ってもらうためリードをつけ家中をお散歩しました。少しずつ覚えてね。


・2011年10月30日・・・荷物の整理(寝床の確保)と五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

五右衛門風呂の機能としての製作は前回で終了しました。煙突つければ焚ける状態です。本日からは「浴室」としての製作です。いわゆるお化粧です。 まずは浴槽のエプロン部分の製作です。時間があれば自然石を積んで凝りたいところですが、すぐに入りたいのと掃除のしやすさをとり、ブロックを使いました。 浴槽の側面と前面が何となく出来上がってきました。浴槽のヘリとの隙間はモルタルで塞ぎます。しっかりとした構造体とするため鉄筋を入れました。 煙突の設置は、下屋の軒下をかわさなければなりませんので、曲がり部材が必要になります。ちょうど良い角度は20度くらいですが、市販されているのは45度のみです。そこで45度を購入し、強引に伸ばして20度を作りました。画像はまだ30度くらい。手元に薪がありましたのでそれを突っ込んで両手で押し広げました。


・2011年10月31日・・・2F間仕切りと新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの間仕切りが出来上がりつつあります。ここはプライベートスペースです。 ここは2Fお客様スペースです。下地が組まれ壁が出来上がりつつあります。 1F厨房の壁は食品衛生法で耐火構造でさらに汚れがすぐに拭き取れることが必要ですので、石膏ボードにペンキを塗ることにしました。漆喰や珪藻土と違って、石膏ボードの継ぎ目やビス穴はあらかじめパテで埋めておかなければなりません。凸凹がそのまま反映されてしまうからです。パテが乾いたらペーパーで平らにします。 今日も「浴室」としての製作です。隙間や段差などをモルタルで塞ぎ、また滑らかに形作っていきます。


・2011年11月1日・・・2F間仕切りと新材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2F床が出来上がりつつあります。間仕切りも順調に仕上がっております。 厨房の壁のペンキ塗りの為の準備が整いました。パテ埋めとファイバーテープ貼りが終わったところです。 1Fトイレです。床と腰板は無垢の新しい材料です。まわりの色と統一感を持たせるために弁柄、松煙を入れた柿渋を塗りました。 五右衛門風呂の完成です。ついに出来上がりました。ここまできたら早く焚いてみたいものです。ああ楽しみだ!


・2011年11月2日・・・2F間仕切りと古材の柿渋塗りと五右衛門風呂2号(プライベート)の製作

2Fの洗面、トイレの間仕切りも完成しました。新しく追加したところはこの様に材料の色が全く異なります。 2Fの床板貼りの様子。手前の部分には畳がきます。 1Fダイニングの天井に柿渋を塗っております。 今日から洗い場の製作を始めます。水が流れるところですので、床勾配は大切です。


・2011年11月3日・・・厨房のペンキ塗り

厨房の壁にペンキを塗っています。ペンキを塗るのは唯一ここだけです。 ほんの少しピンク色が混ざっています。 古材と天井。 厨房のペンキ塗りが終了しましたので、ここに入れるべきシンクを物置から取り出し、再度綺麗に掃除を行いました。明日すぐに入れてみたかったので、夕方暗かったけど準備しました。


・2011年11月4日・・・玄関破風と収納庫と新材の柿渋塗りとアンテナ設置

玄関周りの作業です。 めっきり日が短くなりましたので、大工さんはライトをつけて遅くまで作業してくれています。 プライベートの収納棚です。ここに引き出しと引き戸が入ります。 しばらくテレビを見ていません。そろそろ見たくなってきました。地デジとBSアンテナを近所のホームセンターで購入。


・2011年11月6日・・・新材の柿渋塗りとアンテナの設置

洗面所の天井を柿渋で塗ります。この辺りは新材ばかりですので塗り応えがあります。 かなり綺麗にかんながかけられていますので、なかなか塗料が染み込みません。 アンテナを取り付けてブースターをつなぎ、家の中に同軸ケーブルを引き込んで分配器に繋ぎました。これであとはアンテナの調整をすれば映るはずです。 取り付け用のポールはたまたま持っておりました。発信元は美ヶ原ですので、非常に良く映ります。


・2011年11月7日・・・ぷまちゃんは今・・・

この家にも慣れ始めたぷま。日向で一人遊びをしています。 小さいハエに興味を示す。車山とは昆虫の様子も違いますからね。見たことの無いものが多いはずです。 名前を呼ぶと振り向きます。 家の中の様子も、壁が塗られたりと毎日変化してゆくので落ち着かないのかも。


・2011年11月8日・・・玄関破風とトイレの収納棚と厨房ペンキと照明機器の設置と五右衛門風呂炊きつけ小屋の製作

玄関周りの木工事は終了です。後はルーフィングとラス網貼り、そしてモルタル下地に漆喰仕上げです。もう気温が低いので来年の春になりそうです。 トイレの収納棚が出来ました。 厨房の天井もマスキングをした後ペンキ塗りをしました。 薪ストーブや本棚を照らすためのスポットライトを取り付けました。機器はネットで購入。
プライベートの脱衣場の照明機器の取り付け。機器は近くのホームセンターで購入。 今日から五右衛門風呂の三助小屋(焚付小屋)の製製作です。まずは基礎となる石の選定と据付です。 それに柱を立てます。今日は4本立てて終了。 干し柿のシーズンとなりました。この秋はキノコが極端に少ない年でしたのでせめて干し柿は頑張らないと。


・2011年11月9日・・・障子建具の障子紙貼りと五右衛門風呂焚付小屋の製作

今日は建具屋さんに障子紙を貼って頂きました。次回からは自分達で貼らねばなりません。ちょっと前の日本人たちは誰もみなやっていたことですよね。 私も子供の頃祖父の家に行くとほとんどの部屋に障子の建具があったのを思い出します。孫たくさんで押しかけておりましたので、すぐに穴だらけにした記憶があります。天国のおじいちゃん、おばあちゃん、あの時はごめんなさい。とても反省しています。その気持ちを込めてこれからは私達がきちんと貼っていきますね。 障子は閉めてもほんのりとした明りが出来て、とても優秀な建具だと思います。和洋問わず使いたい物ですね。ただしやはりもう少します目を大きくすべきだった、と反省しています。ます目が小さいと完全に和風です。 五右衛門風呂を焚くためには煙突が必要です。その煙突を立てるために焚付小屋を作ります。小屋の骨格を利用して煙突を保持致します。

・2011年11月10日・・・五右衛門風呂壁作りと新材の柿渋塗り

焚付小屋と並行して大工さんに五右衛門風呂の壁作りをお願い致しました。まずは壁の下地作りです。よろしくお願い致します。 1F洗面所の腰壁の柿渋塗り仕上げはこんな感じにしました。色の具合を色々と試してみましたが、この色におさまりました。 1Fトイレの壁もこんな感じとなりました。照明機器の取り付けは朝の日課となりました。まず起きたら「一日ひとつ付ける」。これはびすとろまほうの家で使っていた、小淵沢の骨董店で購入したものです。皆さん、どこにあった物かお解りでしょうか?覚えていらっしゃる方はかなりのびすとろ通ですね。ありがとうございます。場所は替わっても、所々にびすとろまほうの家がちりばめてありますので、ご覧頂きますと懐かしくお感じになるのではと思います。 ご近所の親切なおばさんに更にたくさんの柿を頂きました。ありがとうございます。

・2011年11月11日・・・五右衛門風呂壁作りと新材の柿渋塗り

やはりプロの職人さんは仕事が速い。五右衛門風呂の壁が出来上がりつつあります。 天井はこれからです。 1F洗面所の天井の仕上げです。これで完成としました。 表の庭のもみじもこんなに色付いてきています。この時期の車山は既に落葉の季節ですが、ずいぶんと気候が違うことにあらためて気付かされます。


・2011年11月12日・・・新材の柿渋塗りと薪ストーブ(プライベート)の炉台

土間玄関の階段の手すりの柿渋塗りを行いました。今までに使った柿渋は約100リットルです。それを全て刷毛で塗っているのかと思うとちょっと感動です。 プライベートの部屋に入れるストーブの炉台を作りました。ここはシンプルに石膏ボードに珪藻土を塗っただけの仕上げです。 庭で紅葉していたヤマモミジの葉っぱを入れてみました。稲穂やススキなどを壁に入れるのは前からやってみたかったのです。まずは無難に葉から。 土間に入れる薪ストーブを倉庫から取り出して実際に置いてみました。お客様がまず真っ先に見るストーブです。このストーブはここでは唯一の鋳物のストーブで、モルソーというメーカーの小型のタイプです。車山の「オステリア白樺」さんのオーナーの高田さんに頂いた物です。有意義に使わせて頂きますね。ありがとうございました。


・2011年11月13日・・・焚付小屋と新材の柿渋塗り

新聞紙などがびっしり貼られていた格子の建具を、何かに使おうとそれらを剥がしておきます。雨が降りましたので外に出してぬらして、ヘラで剥がしました。 焚付小屋(三助小屋)の製作の続きです。先日建てた柱に梁を渡し、骨格を作りました。早く作って五右衛門風呂焚いてみたいです。 2F床のフローリング貼りをやりました。半分以上は大工さんにやって頂きましたが、続いて私が引き受けました。まずは5列ほどやりました。エアーでなく手打ちなので非常に時間がかかってしまいます。 今日も夕日が綺麗でした。ここ東御市は日が長いので綺麗な夕焼けが楽しめます。


・2011年11月14日・・・五右衛門風呂壁作りと本棚の作成と壁漆喰の下塗り

五右衛門風呂の外壁の下地が完成しました。これは大工さんの作業で、ここから先を私が作業致します。ラス網貼って塗り壁とします。 1Fのリビングルームに大きな作り付けの本棚が完成しました。これはかみさんの大事なお願いでした。出来上がった矢先にはとっても喜んでおりました! あまりにも嬉しくて、ついつい夜遅くまで作業をしてしまいます。これは漆喰を壁に塗る前の準備工程です。ここでかみさんは初めてコテを持ちました。今日は左官屋さんを演じます。 厨房の照明器具を取り付けました。位置を間違わないように慎重に作業。照明機器は近くのホームセンターで購入。


・2011年11月16日・・・五右衛門風呂壁作りと漆喰壁の下塗りと2Fフローリング貼り

五右衛門風呂の上半分の壁が完成しました。サワラの匂いがとても心地良いです。早く入りたいです。 お風呂の照明配線は壁から。そのうちに照明機器を選んで取り付けます。 プライベートの部屋の漆喰壁の下塗りを始めました。石膏ボードにいきなり漆喰は塗れませんので、その下地材をまず塗るわけです。 2Fリビングのフローリング貼りが終了です。残っていますのは吹き抜けの手すりの周辺と、2Fプライベート部分です。


・2011年11月17日・・・ダイニング・リビングの薪ストーブ炉台の製作開始と三助小屋の製作

1Fリビングとダイニングの薪ストーブ用炉台の製作を開始しました。まずは珪藻土壁の下地材を鏝塗りしているところです。かみさんも鏝の使い方に随分と慣れてきたようです。 この炉台は珪藻土を塗って仕上げとします。ここにはびすとろまほうの家のダイニングで大活躍していたストーブを導入予定です。 三助小屋(焚付小屋)の屋根を作りました。同時に五右衛門風呂の煙突を設置致しました。びすとろまほうの家よりも一回り太いφ150mmのシングル煙突です。 今年の秋はなぜかとても暖かい日が多いです。こんな時期でもこうして外でお昼ご飯食べられます。新婚当時買ったキャンピンググッズが重宝しています。


・2011年11月19日・・・新材の柿渋塗りと五右衛門風呂の最終仕上げ

プライベート部屋の出窓の部分の柿渋塗りです。 新しい材料にはひたすら柿渋を塗っておりますが、まだまだ塗れていないところは多いです。 プライベートの浴室は、ホワイトセメントとフランスで買ってきた顔料を混ぜて塗ります。こうすると赤土で作ったような感じになります。 プライベートのお風呂はこんな感じとなりました。赤土のような表情のモルタルなんです。
五右衛門風呂製作の最後のお仕事は排水口の製作です。まずは排水パイプを良い位置で切ります。 ホームセンターで買って来たトラップ付き排水口です。 新聞紙や商品の包装紙がしっかりと貼られている建具です。 また何かに再利用できたらとその紙を剥がします。雨が降った際に外に出し、雨をあてればとても剥がしやすくなります。


・2011年11月20日・・・2Fプライベートの漆喰壁の下塗りと2Fフローリング貼り

今日のかみさんは漆喰壁の下塗りです。まずは塗ってはいけないところにマスキングをします。 白くなっているところが石膏ボードに塗られた漆喰の下塗りです。 私は2Fのプライベートの部屋のフローリングを貼り始めました。プライベートには早急に薪ストーブを入れたいので作業にも熱が入ります。 今日はここまで。明日も続きをやります。2Fは赤松材です。


・2011年11月21日・・・2Fプライベートの柿渋塗りと2Fフローリング貼り

2Fプライベート部屋の古材の柿渋塗りです。一体どれだけ塗れば終わるのでしょう。永遠に塗り続けなければならない錯覚に陥ります。 厨房の土壁に漆喰仕上げを施します。黒い部分が土壁。白色が漆喰です。ここは顔料を入れず真っ白な仕上げとしましょう。 2Fプライベートのフローリング貼り。柱の箇所ではこの様に加工する必要があります。大壁構造と違い、真壁への床貼りはちょっと大変なんです。柱部分はフローリングが入る様あらかじめノミで切り欠いておくのです。また画像のように古民家は柱材が真四角でない場合もあり、柱の形状に合わせて材料を加工してやらねばなりません。 今日は結構貼れました。明日の午前中には終了しそうです。今日は他の作業は無しでこれに集中できたからでしょう。


・2011年11月22日・・・お客様シャワールームの防水シート貼りと土壁の補修と壁材の検討

シャワールームの防水シート貼りです。腰までの部分は水がかかりやすいので木は貼らずにモルタル仕上げとします。その準備としてまず防水シートをタッカーで止めていきます。 2Fプライベート部屋の傷んでいる土壁の補修をしました。長い年月で所々壁が剥がれたり、またひび割れたりしています。その部分を砂漆喰にて補修し、これ以上割れたり崩れたりしないようにします。そしてこの作業の後に仕上げの漆喰を塗ります。 壁に塗る漆喰の色を検討しました。何種類かの顔料を混ぜて、イメージした色を創り出します。イメージするのはフランスの田舎の農家の壁です。 漆喰も色々なメーカーから販売されておりますが、いくつか実際に使ってみてどれにするか考えました。結局は左の漆喰にしました。消石灰の含有量はなんと約98%とのこと。よりピュアな漆喰だと判断しました。


・2011年11月23日・・・お客様シャワールームのラス網貼りと2Fプライベートフローリング貼り完成とプライベート五右衛門風呂完成

昨日貼った防水シートの上にモルタルがしっかりとくっつくためのラス網を貼りました。 ラス網とはこんな材料です。ひし形をした目をしていて、モルタルの様などろっとしたものを固定する(そこに留まらせる)のに一般的に使われます。 黒い防水シートの上すべてにラス網を貼りました。これでこの上にモルタルを塗ることが出来ます。 プライベート2Fのフローリング貼りが終了しました。
プライベートの床貼りが完成し思わずバンザイ! 最後の仕上げが終わったプライベートの五右衛門風呂も完成し、ここでもバンザイ! まだここには水道栓がきていませんが、待ちきれずに外の散水栓からポリタンクに水を汲んで浴槽に入れています。15往復ほどしました、バカだね! ちゃんと焚けるんだろうか?こだわって作ったのでそれなりの自信はありましたが、恐る恐る火をつけました。結果はご覧のとおり、ゴオゴオと燃えています。やりました!自分の中での大きな難関をひとつクリアした気が致します。


・2011年11月24日・・・漆喰壁の色検討と薪ストーブ設置の準備

昨夜はここでの初めての五右衛門風呂に入り、二人ともご満悦でした。でも感傷に浸っている時間はあまり無く、先へ進めます。壁の色をいくつかの顔料を混ぜておおよその見当をつけていましたが、実際に今日は漆喰にそれを入れて試し塗りを行いました。プライベートの壁で実験です。壁をパレットの要領で、配合による色の感じを確かめます。 同時に中に入れるスサ(切ったワラの事です)のアクを調べるため、あえて顔料を何も入れない白色の状態の漆喰に混ぜて塗ってみました。「アク抜きスサ」というものもありますが高価です。 本日プライベート用の薪ストーブが届きました。炉台の床部分がまだ用意されていませんので横に仮置きしてあります。信州はもう随分と寒くなってまいりましたので早く焚きたいです。家の構造でこのストーブへの煙突は少し複雑です。素直には設置出来そうもありませんので試行錯誤です。 プライベートのストーブを通す屋根から出ている煙突です。これにひとつずつ最適な煙突部材を取り付けて、うまく収めなければなりません。煙突を設置したら壁の漆喰塗りが困難になると考え、その部分だけでも先に塗っておくことにしました。画像のピンク色の部分が塗られた漆喰壁です。


<OFF TIME> 2011年11月26日・・・富士見町のイタリアン「Osteria agiato」に行って来ました。

今日は作業はお休みです。富士見町にあるイタリアンレストランに出かけました。建物はあまりいじくり回していないところが良い印象です。 古い民家を改修してお店にしています。我々と共通するところがありますね。ちょっと覗いてみましょう。若い建築家の方がコーディネートされたそうです。控えめだけれど大胆なセンス良い店内でした。 2000円のコースを頼みました。アンチパスタ(オードブル)です。味は結構しっかりしていて私好みです。 大食いの私達にはもう少しボリュームが欲しいところでしたが、味は満足です。メインもデザートも美味しかったです。真面目で繊細なイタリアンといった印象でした。どうもご馳走様でした。


・2011年11月27日・・・お客様シャワールームのモルタル塗りとプライベート薪ストーブ炉台の設置

シャワールームの腰までの部分を施工しています。水がかかるところですので、木材よりはモルタルが適当です。プライベートのお風呂と同じ色で仕上げます。 完成しました。腰から上のサワラ材と同系色で素朴な感じが出ましたでしょうか?この後さらに床を作りますが、この作業は冬が終わって暖かくなってから行います。 薪ストーブ(プライベート部屋)を炉台に置きました。炉台の床は御影石にしました。シンプルに置いているだけです。 もう朝夕は氷点下の日がでてきましたので、早く焚いて暖かい部屋にしたいです。煙突の設置を始めましょう。間取りの関係で複雑な設置となりそうですが、頑張りましょう。


・2011年11月29日・・・プライベート漆喰壁塗りと三助小屋の屋根葺きなど

プライベートの部屋の漆喰塗りが始まりました。白い下塗りの上に着色させた漆喰を塗っていきます。 乾くと色が薄くなりますが、照明の影響で左の画像とはかなり違って見えます。同じ色です。ベースはくすんだピンク色にオレンジ色を混ぜたものです。 塗り材料はしばらく買わなくていいように、大量に購入しました。20kg入りが25袋ほどあります。 大きなバケツって意外と無いものですね。漬物用のバケツを漆喰煉りのために買いました。これですと20kgの漆喰がいっぺんに入り、効率良い作業が可能になります。何種類かの顔料とワラスサを入れています。
三助小屋の屋根葺きが終了しました。薪小屋の屋根と同じ、made in france です。ホームセンターで売っています。これで雨の日でも雪の日でも焚き付けが出来るようになりました。そのうちに周りの壁や扉もつけます。 横から見るとこんな感じですが、ちょっと風が強い日は火が点け難いです。横面は壁にすべきでしょうか。また、農作業の後夏はここで露天シャワーを浴びる予定ですので、目隠しも必要になってきます。まだまだやるべきことは山積みです。 玄関周りも少しだけ作業進めました。野地板の上に防水シートを貼りました。更にこの上にラス網を貼って、モルタル下地に漆喰塗りをするつもりです。もう氷点下になりますので、この作業は来年の春です。 ここは濡縁です。ここも玄関同様防水シートを貼りました。モルタルと漆喰は来年です。今年の作業はここまで。縁側にはこれから設置するトイレが置かれています。


・2011年12月2日・・・リビング薪ストーブの炉台の製作と煙突の設置

リビングの薪ストーブ用炉台はかみさんにおまかせ。自由な発想で作ってください。 すると炉台にこんなものが現れました。漆喰を使ってブドウを作ったのでした。これには私もちょっと驚きました。そういうチャレンジ精神、いいねえ。 ようやく待ちに待った煙突がきましたので、どんどん組んでいきます。断熱2重煙突でいかにもドラフトが良さそうな感じです。春になって暖かくなってから黒色に塗装します。 屋根から下りてきたのを45度で一旦オフセットし、1Fプライベートのストーブの真下に来るよう調整します。さらに煙突を45度で二股に分け、壁の下地が無い部分を貫通させて、土間の薪ストーブに持っていきます。


・2011年12月3日・・・プライベート2F漆喰塗りと煙突の設置

プライベート2Fの漆喰塗りをいよいよ始めます。とにかく一部屋ちゃんと寝られる部屋を作らないと落ち着きませんね。毎日作業は集中していますので怪我の無い様にしないと。 ひび割れなどの箇所を補修したところが完全に乾きました。下処理をしてありますので漆喰を一気に塗ってゆきます。 煙突は2Fの床を貫通させました。そして1Fに設置してありますストーブへと。貫通部分の化粧処理は後回しにします。今は最低限の作業で済ませます。でも足を踏み外さないように気をつけないと。 二股に分かれて、床を貫通するのともう一方は壁を貫通させます。このとき何と壁の筋交いをジグソーで誤って切ってしまいました。ショック!ここは土間階段の上になりますので、お客様の通行の安全性を考慮しなければなりません。この煙突は階段を通過したら45度に曲げられ、土間のストーブへと導かれます。


・2011年12月5日・・・プライベート1F漆喰塗りと煙突の設置

プライベート1Fの漆喰塗りも順調に進んでいます。漆喰を塗り終えた箇所は、一度外してあったコンセントを取り付けます。今やかみさんは何でも出来ます。 プライベートの1Fは漆喰塗りがほぼ終了致しました。後ははみ出た漆喰を綺麗に漉き取り、床の掃除をして、ワックスをかけて仕上がり・・・かな? プライベート2Fの壁貫通部分です。ここも化粧処理は後回して、とりあえずこのまま先に進めます。 すっかり冬の気温ですので早く焚きたくてしょうがありませんでしたので、早速火入れ式です。初めて使うストーブでしたが、ガンガン燃えています。よし!一気にツンドラ部屋が南国部屋へと変わりました。バンザイ!


・2011年12月6日・・・2Fプライベートの漆喰塗りと厨房漆喰壁の下塗り

2Fプライベート部屋の漆喰塗りが完了致しました。マスキングテープを剥がし、はみ出したところや汚したところを拭きあげて終了です。あと床にワックスを塗ったら物が入れられます。 ワンルーム15畳くらいの長細い部屋です。天井が無いのでゆったりしています。屋根断熱していませんがこの冬は大丈夫でしょうか。必要かどうかは一冬過ごして判断します。 1Fプライベートです。床にワックスを塗りまずは待望のベッドを入れ(ようやくダンボールの上でシュラフで寝ることから解放される!)、そして大きなソファを入れました。木屑だらけになっておりましたのできれいに雑巾掛けしました。ようやくです、ようやく普通の生活にほとんど近づけました。 厨房の漆喰壁のための下塗りを行っているところです。手つきも段々と様になってきていますでしょ。でもちょっと肩に力が入りすぎ。9年間重い銅鍋を振り回していたシェフですので、左官鏝は楽勝でしょう。厨房も電気がまだ来ていないので水道管工事も出来ないのです。凍結防止ヒーターがつけられないので、水も使えません。節電には大歓迎ですが無いと本当に不便です。いつになったら電気が普通にくるのかな。

・2011年12月8日・・・ダイニング・水周り漆喰壁の下塗り

一部の細かい作業は残っていますが、プライベートが一応完成しましたので気分も晴れやかに続きの作業をこなします。次はダイニングの壁塗りです。まずは漆喰の為の下塗りを行いました。 こんな風に石膏ボードに下塗りをどんどん進めていきます。ここは1Fトイレです。 1F洗面所です。ここも下塗りをしました。ほとんどの箇所の照明器具を取り付けましたが、ここはまだなんです。中々これだという器具が見つかりません。 漆喰を塗る箇所としては石膏ボードの上と、もともとあった土壁の上と2種類ございます。共に同じ漆喰を塗っていきます。画像は土壁に塗った漆喰です。


・2011年12月10日・・・1Fダイニングとリビングの漆喰壁の下塗りと漆喰塗り

洗面所の向かいの壁です。下塗り完了! トイレから脱衣場に向かう廊下の壁も下塗りが完了。 下塗り作業をどんどん進めていきます。捏ねては塗って、また捏ねては塗ります。腕が疲れるー。でも夜はもうベッドで寝られるので頑張れます。 土壁の上に漆喰を塗るかみさん。塗り仕事は楽しいです。一気に部屋の表情が変わりますので、やっていてハラハラドキドキしますね。「あっ、まずかったかな?」とか「おーっ、良いじゃん!」てな具合です。


・2011年12月11日・・・1Fダイニングとリビング・水周りの漆喰塗り

プライベートの作業からついにお客様のエリアへと漆喰塗りが進んでいます。 欄間部分にも漆喰を塗ります。ここは小舞の土壁です。 この面は石膏ボード(プラスターボード)に漆喰を塗っています。 今日は午後からはオフタイムとしました。近くのカフェに行きお昼ご飯を食べました。美味しいキーマカレーでした。


・2011年12月12日・・・1Fリビングの漆喰塗り

1Fリビングの漆喰塗りの様子です。漆喰は大きな漬物用のバケツで作っていますので、効率良い作業が可能です。 調子に乗っていたら、今朝断熱2重煙突を右足の親指の付け根に落としてしまい、腱を一部切断してしまいました。今日は午前中スノーボードに行き午後から作業の予定でしたが、朝大工さんから電話あり「今日そちらに行きます」とのことで、急遽予定変更して煙突設置作業しておりました。今日に限って靴を履かずに裸足でやっていました。 足の上に落ちた瞬間「ただでさえタイトなスケジュールなのにしばらく作業できないんじゃないだろうか」とか「今シーズンボード出来ないかも?」と頭の中を様々な思考が駆け回っていました。すぐに病院に行き緊急手術をして頂きました。なので今日は私は仕事が出来ませんでした。あまりに悔しかったので、夜にコンセントのカバーの取り付けをせっせとやり続けていました。 作業が遅れてしまう恐怖感を感じるあまり、その気持ちに逆らうようにこの作業をひたすら行いました。


・2011年12月13日・・・1Fリビング、水周りの漆喰塗り

トイレから脱衣場への廊下の壁です。漆喰塗りが完成しました。水周りは赤の顔料を減らして色を変えてみました。 新材のままの過箇所が少し残っていましたので、柿渋を塗って仕上げました。 ほとんど新品同様のオーブン付ガスレンジをネットで購入したところ、オーブンが点きませんでした。メーカーに直してもらったところ今度は内部でガス漏れがしていて、弱い炎が機器の奥のほうで確認されました。本来ガスが出るところでなく、途中のガス管からの炎です。本日ようやく修理完了してめでたし! 足が現在不自由ですので、出来る事からやっていきます。作業スピードも一気に落ちました。スノーボードも出来ません。自転車トレーニング、ジョギングも出来ません(もっとも今はそんな時間はありませんが、ちょっと愚痴ってしまいました)。画像はマスキングテープを貼っているところです。


・2011年12月14日・・・1F照明器具の取り付け

明日ついに電気が入りそうです。なので壁から電線が出ているだけの箇所を、慌てて照明器具を取り付けました。ほとんどやってはいましたがまだ5箇所未処理でした。器具はあらかじめ購入してありました。1F洗面所にはスポットライトを取り付けました。 玄関土間吹き抜けにはペンダントを取り付けました。 浴室の照明は天井から電線が出ていましたが、どうしても壁に取り付けたかったので天井裏に何とか上って壁から電線を出しました。足が不自由ですので動作の鈍いこと鈍いこと・・・。半日かかってしまいました。 その結果天井でなく壁から照明器具が取り付けられました。めでたし!


・2011年12月15日・・・1F寝室の漆喰塗りと電気の設置

1F寝室の下塗りが完全に乾きましたので漆喰塗りを開始します。 車山より標高が低いからと言ってもさすがに寒いです。漆喰はあまり気温が低くなると仕上がりに悪影響を及ぼしますので、時々石油ストーブを焚いて部屋を暖めます。ここにも早く薪ストーブが入ればいいのですが。 ということで、リビング、ダイニングの薪ストーブ用の煙突の設置を始めました。屋根から出てきた直筒に二股に分ける部材を取り付けて、煙道を2経路に分けたところです。 リビングに置かれますストーブはこのシルエットのストーブです。車山のびすとろまほうの家からはるばる連れてきた家族同様の頼もしいやつです。玄関格子に映るシルエット、なんだかいじらしい。錆を落として耐熱塗料塗ってはやく家の中に入ろうね。
今日は仮設電源がようやく外され、本来の電気が接続されます。中部電力が朝4台の作業車で来ました。 うちに電気を引くには電線の容量が足りないとのことで、電柱の電線を太いものに交換します。中電が中々来てくれず、2ヶ月近くの間私達は不便な仮説の電源で暮らしておりました。 2本の電柱に一人ずつ登って、連係プレーで速やかに電線の交換をしておりました。手馴れたもんですね。 一方で家の外壁に電気メーターを取り付けて頂きました。いざ電気を流し、その後検査員による配線状態のチェックを行います。ちょっとドキドキでしたが、結果は数箇所の不具合が見つかり、手直しして後日再検査となってしまいました。すんなりいかないもんです。


・2011年12月16日・・・プライベート部屋の漆喰塗りの下準備とダイニング・リビング・寝室の漆喰壁の後処理

建物の一番西側の部屋の壁に漆喰を塗る準備をします。ここも土壁と石膏ボードの2種類あります。それぞれで下準備の方法が異なります。画像は元々あった土壁の上に漆喰塗りの為の下処理をしているところです。 土壁とは個人的にはすごく良い建材だと思っています。湿度や温度変化のバッファになってくれる材料ですし、その見た目の風合いがなんとも素敵です。 漆喰を塗ったら半渇きの状態でマスキングテープを剥がします。それでもところどころに漆喰がはみ出て木材等を汚していますので、雑巾などで拭き取ります。この作業が大切なのですが、はっきり言って面倒です。漆喰は塗ったら気分的にほとんど終了していて、その後の地味な作業の事は考えたくないのです。 ひとつだけの部屋なら我慢も出来ますが、もう暫く壁塗りばかりを毎日のようにしておりますので、マンネリ化してるようです。でも人生でこんな経験をするのはこれで最後ではないかと思うと、ちょっとしんみりしてまた気合が入るのであります(笑)。


・2011年12月17日・・・プライベート部屋の漆喰塗りの下準備とリビング炉台の検討

石膏ボードへの漆喰塗りは、まずこの様な網目状になったファイバーテープというものを、つなぎ目に貼ります。そしてさらにつなぎ目にタッカーを打ちます。びすとろまほうの家で珪藻土を塗った時は加えてシーラーも塗りました。 土壁への漆喰塗りの下準備はシーラー塗りです。アクが出ないように2度塗りしています。季節的に乾きにくいので、2度目はどうしても翌日以降になってしまいます。 リビングに置く薪ストーブの炉台のアイディアを煉っています。画像のように市松模様にしたり、少し配置を換えたりまたはランダムにしたり、はたまた曲線的に並べたりとしていましたら半日かかってしまいました。結局はこの市松模様にする予定です。 プライベート部屋の格子状の欄間の掃除を行いました。何故か欄間に白い和紙の貼られていた残骸が汚く残っていました。霧吹きで紙を濡らして、ヘラでそぎ落としてから布で綺麗に拭き取りました。


・2011年12月18日・・・プライベート部屋の漆喰塗りの下準備とリビング炉台の製作

プライベート部屋の漆喰の下塗りです。塗っていますのはMKプラスターというものです。これが乾いてから漆喰を塗るわけです。漆喰がちゃんとくっついて剥がれ落ちないようにする目的です。また漆喰の水引を促す役割もしています。 三助小屋(五右衛門風呂の焚付小屋)に壁が貼られました。これで風が吹いてもOKです。雨も吹き込みませんね。この小屋の中でどかっと座ってお風呂に火をくべます。びすとろまほうの家では鉄平石を積んで作っていたあの小さな小屋がそうです。この壁に使われている板は解体時に出た床板です。 アイディアが固まったところで実際にモルタルで固めていきます。まだ新しい床にモルタルをひくのは相当勇気が要りました。タイルの並びは水糸を引いてビシッと決めるのではなく、いかにも手作り風に少し乱暴気味に並べてみました。 この日はこの冬一番の寒い日でしたので、モルタルが凍るといけないので時々石油ストーブで温めながら作業しました。この炉台が出来れば薪ストーブが設置できますのでこの部屋の周辺は暖かくなります。そうしますとこれからの作業がうんと楽になります。


・2011年12月19日・・・電気配線の不具合の修理完了と材木の整理

一昨日、昨日と電気配線の不具合を調べて頂いたおかげで、すべて正常な状態に改善されました。絶縁抵抗が足りなかった(漏れ電流があった)ところが2箇所と、アース線の抵抗値が大きすぎたところが2箇所ありましたが、全て改善されました。めでたし、めでたし。 アースは地面に埋めるのですが、もうこの時期は地面が凍っていまして掘るのは容易ではありません。 解体して出た木材が庭のあちらこちらに積み上げてあります。それらを将来使えそうなものと使えそうもないものに分け、整理を少しずつ進めています。 長い角材、短い角材、また板状の材料と、おおよその種類に分けてまとめて保管しています。近い将来に製作する予定のものがありますのでなるべくこれらを使って創作したいものです。


・2011年12月20日・・・プライベート漆喰塗りの下準備とリビングストーブ炉台の製作

漆喰塗りの準備としての下塗りを行っています。下塗り材はご覧のように白色をしています。ここに塗る漆喰は顔料を入れない白色とする予定です。 板壁以外はすべて塗り壁にしていますので、漆喰のエリアは相当な量となります。ビニルクロス等は一切ありません。 リビングに入れるストーブの炉台の製作です。目地に顔料を入れたモルタルを使いました。 エッジ部分は目地に使ったモルタルを盛り上げて鏝でならしました。こういう作業は特に好きです。この顔料は以前南フランスで購入してきたものです。2瓶目をほとんど使い切りました。


・2011年12月21日・・・プライベート漆喰塗りの下準備とストーブのお化粧直し

黙々と漆喰塗りのための下塗りを行っています。同じ仕事を1日中何日も何日も繰り返していますと体が変に疲れます。たまに異なる作業で体をほぐすことも大切です。 あんなにあった漆喰が無くなりかけましたので、さらに注文をして仕入れました。全て終えるまでに何十袋捏ねるのでしょう? びすとろまほうの家で使っておりましたストーブのお化粧直しを行いました。しばらく外に置いていましたので少し錆びてしまいました。グラインダーにカップブラシを取り付け錆び取り、清掃を行いました。 錆びや汚れ、古い塗料を取ってから新たに耐熱塗料を塗り直します。するとまるで新品のような美しい姿に変わります。どうですか?綺麗になったでしょう!親指の腱を切った怪我ですが今日めでたく抜糸を致しました。触るとまだ痛みがありますが、順調に回復しています。さあ、またやりまっせ!


・2011年12月22日・・・プライベート漆喰塗りとストーブの移動

漆喰の下準備が出来たところからいよいよ漆喰塗りを始めます。このエリアは「エーゲ海」をテーマに真っ白い塗り壁とします。 エーゲ海どころか、コテコテの和風ですね(笑)。漆喰に、砂漆喰を混ぜて少し洋風の表情が出るように配合しました。 昨日再塗装したストーブを今日はやっと家の中に入れます。今まで外に出していてごめんね。約400kgありますので移動するのはとても大変です。びすとろまほうの家のときも、そして今回もかみさんと二人で設置しました。 ついに設置完了です。バンザイ!一番の大仕事だと思っていただけに感慨ひとしおです。やったね!神経も使ったし、とにかく疲れたー。これでストーブ設置2台完了。残るはあと2台。


・2011年12月23日・・・プライベート漆喰塗り

下処理された土壁に真っ白な漆喰を塗っています。壁が白くなりますと部屋が一気に明るくなりますね。 標高が低いとこんなに暖かいのでしょうか。庭で干し柿を整理しています。横でぷまちゃんがじっと見つめていました。 リビングに置いたストーブ。当初はこれを土間に置き、ここにはびすとろまほうの家のストーブを置く予定でした。 ダイニングのストーブ炉台を設置しました。御影石の大きなタイル状の6枚の石をグラインダーで切って収めました。壁の部分はこれから製作です。ここに置かれるストーブは現在製作中です。来年納品です。


・2011年12月24日・・・プライベート漆喰塗りと土間ストーブの煙突設置

土壁に漆喰を塗ります。この画像はまだ土壁の様子で、それが漆喰を塗ると右の画像になります。 同じ場所から撮った写真ですが、壁を白くしただけでこんなに部屋の雰囲気が変わってしまいます。明るいのがお好きな方は白い壁がいいでしょう。お客様エリアは天然顔料で着色しています。 間仕切りを部分的に変えましたので、このように土壁が大きくえぐられてしまっている箇所がいくつか存在します。漆喰を塗る前に、これらの窪みを埋めておかねばなりません。 砂漆喰ベースにスサと漆喰を入れてやや硬めに調合し、崩れている箇所や、穴が空いているところに埋めます。それが乾きましたらその上に漆喰を塗っていきます。
この部分は荒壁状態でしかも周りの構造材からはみ出すほど盛り上がって土が塗られておりました。チリ部分が全く無く、逆に盛り上がっています。 ここは下手な細工は出来ませんので、砂漆喰を混ぜた漆喰をたっぷりと塗ってエーゲ海風にしました。 ストーブ用煙突の支えを作りました。複雑な煙突設置でしたので、既製品で良い物がありません。ホームセンターであるものを利用し、加工しました。 手作り支え金具はうまくいきました。煙突設置後すぐに火入れを行いました。ご覧のようによく燃えています。


・2011年12月25日・・・プライベート漆喰塗りとダイニング・リビングのストーブの煙突設置

今日も漆喰塗りは続きます。気温が低いので、漆喰をこねる時は水にお湯を入れています。 リビングストーブの煙突が屋根から2F床下まで接続されました。ここに貫通の為の穴を開けます。 こんな感じに空けました。後日貫通部分はうまく収めます。暫くはこのままにしておきます。 更に煙突を延長し、ストーブの真上までもってきました。ストーに接続される直前でシングルに変換し、さらにアタッチメントでストーブと連結します。アタッチメントは現在製作依頼中です。


・2011年12月26日・・・プライベート漆喰塗りと2F吹抜けの漆喰下準備と床板貼り

プライベートエリアの白漆喰塗りです。漆喰だけで塗りますと純和風の表情になりますが、少し砂漆喰を入れますと洋風の表情になるから不思議です。砂漆喰は洋の外壁にも使えるすぐれものです。 吹抜け周辺の土壁に漆喰を塗る前の下処理を行っているところです。この作業はもっぱらかみさんの仕事になっております。来年の夏のオープンに向け、「あまり時間が無い!」という私達の認識のため、ついつい作業に熱が入ります。 フローリング貼りも残すは吹抜けの部分だけとなっています。ただこの箇所は手すりの周りが回廊になっていて、床の形状は単純ではありません。床板を手すりや柱などの構造物にもぐり込ませねばなりませんので、厄介な作業となりそうです。 フローリング貼りは出来れば今年中にやっておきたい作業です。足の傷も随分と良くなったようですので、ようやくこの作業にとりかかります。さあ、遅れた分を取り戻しますよ。でも調子に乗っていると、夕方に足がむくんで痛みます。


・2011年12月27日・・・2Fリビングの漆喰塗り下準備と吹抜けの床板貼り

2Fのリビング部分のプラスターボードの下処理をします。ボードの継ぎ目にファイバーテープを貼って、さらにタッカーを打ちます。画像の黄色い部分がその対象部分で、以前の開口部でした。相当大きな窓が開いていたのがわかります。 プラスターボードにファイバーテープとタッカーを打った後は、漆喰を塗る前の下塗り材を鏝で塗ります。白くなっている箇所がそうです。 作業していますとぷまちゃんがちょっかいを出しに良く来ます。特にこの床を保護するためのシートの下にもぐりこんで、タイミングを見計らって我々に飛び掛ってくるのです。かみさんは「びっくり箱」と言っております。しばしば作業が中断されます。 今日の床貼りはここまで。難所が何箇所かありました。一応ここまではクリアーしています。早く床貼りを終えて、一段階前に進みたいです。


・2011年12月28日・・・2Fリビングの漆喰塗り下準備と吹抜けの床板貼り

吹抜け部分の床貼りももうあとわずかです。このエリアは手すりがありますのでちょっと厄介です。手すりの構造材に床板をもぐりこませねばなりません。ついつい時間ばかりかかってしまいます。 そのいくつかの難所を何とかやりきり、後はご覧のとおりラストスパートです。日が暮れてしまいましたので残念ながら今日はここまで。あと1日でこの作業と巾木の取付も終了するでしょう。 私が床板貼りをやっている間、かみさんはひたすら石膏ボードへの漆喰塗りの下準備をしています。2Fは複雑な塗り箇所はあまりありませんが、とにかく広大な面積の塗りが待っております。 始めなければ永久に終わりはありませんね。先の残作業に固執せずに、目の前の出来る事からコツコツと進めるしか道はありません。床貼り終わったら私もすぐに参戦するからね。


・2011年12月29日・・・2Fリビングの漆喰塗り下準備と吹抜けの床板貼り

やりました。今日でこの家の全ての床貼りが終了致しました(だよな?)。床貼りが終わってすぐに同じ場所の巾木を取り付けました。巾木を取り付けないと漆喰塗りの作業が始められません。家作りには順番があります。 2F吹抜け部の巾木が終了し喜んでおりましたら、何と悲しいことに1Fの数箇所で巾木が取り付けられていない箇所がありました。大工さんが忘れてしまったのでしょう。すぐに取り付けました。更に、真ん中に出ているケーブルの先には本来はコンセントが取り付くべき・・・。これは後でやろっと。 吹抜け部の石膏ボードへの下準備作業です。しかし左官鏝って結構丈夫なものですね。毎日ゴシゴシ塗ってハードな使い方をしているのに、磨り減ったり曲がったりしません。さすが日本の道具! 石膏ボードへの下準備(下塗り)を着々と進めています。下の白い部分が下塗り材が施された石膏ボードです。上の茶色っぽい部分は土壁です。この土壁にも漆喰を塗るための下処理が必要です。土壁の部分は来年の作業になります。


・2011年12月30日・・・2Fの漆喰塗り下準備

2F南側の窓周りの下塗りが終了しました。キリがいいので何とか今年中にと頑張りました。これで石膏ボードが剥き出しの状態の箇所は、玄関土間だけとなりました。年が明けましたら薪ストーブを焚きながら部屋を暖めながら漆喰塗り作業を進めていく予定です。 左官作業は広い部分はやり易いのですが、狭いところや細いところが多くなっているところですと一気に作業時間が長くなってしまいます。こんなところはすごく嫌なんです。その点塗装はまだ楽ですね。塗り壁の欠点はこの狭い箇所の施工性につきます。 庭に放置されていた解体された木材を北側に整理して移動しました。まだまだ造作すべきものがありますので、そのために材料はとっておきます。古材独特の良い表情を生かしたいと思います。 今年の家つくりの作業は本日でキリとします。明日から久しぶりに実家に帰りゆっくりとさせて頂きます。年末年始に実家にいるなんて、サラリーマン時代以来です。何だか時の流れを感じ感慨深い気持ちです。今日の仕事を終え、ストーブの前で読書をするかみさんとぷまちゃん。


本年度も皆様遠方より山奥にお越し頂きまして本当にありがとうございました。
本当に貴重な経験をさせて頂きました9年間でございました。

この素晴らしい経験を生かし、さらに快適な空間作り、楽しい生き方を模索していくつもりでございます。
来年からは農作業が我々の大きなテーマとなります。
安全でおいしい食べ物を作りまずは自分達がその恵みを堪能し、ビストロフレンチとしてテーブルに並べられれば本望です。

少しの間実家に帰りますので、家作り作業はつかの間の休息をとらせて頂きますね。
それでは皆様、良いお年を・・・、来年もまたよろしくお願い申し上げます。

2011年12月31日


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